
産学共同研究成果のメディアアート
「Zero Gravity Art」を大阪・関西万博で常設展示
2025.01.23
京都大学防災研究所アートイノベーション産学共同研究部門教授・土佐尚子氏がアーティスト活動を行なっている株式会社NTアソシエイツ(所在地:京都市下京区室町通仏光寺上る白楽天町522番地1、代表取締役:中津 良平)と、TOPPANホールディングス株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴)、株式会社島津製作所(所在地:京都市中京区西ノ京桑原町1、代表取締役社長:山本 靖則)は、3者による共同企業体(コンソーシアム)「Zero Gravity Art」を通じて、大阪・関西万博の未来社会ショーケース事業「フューチャーライフ万博・フューチャーライフエクスペリエンス」に協賛し、メディアアートの常設展示を行います。
展示作品のコンセプト 近未来に人類は無重力空間である宇宙へと旅立つでしょう。無重力空間は、水中と似ていると言われており、私たちは母親の羊水の中で心音を聞いて過ごします。多くの人から提供された産声と心音を用いて無重力下で作った「Sound of Ikebana」の映像で構成された微小重力体験空間で、羊水の中にいることを擬似体験する装置「Zero Gravity Art」。大阪・関西万博に来る人々がこの装置を通じて、胎児だった頃の遠い記憶と浮遊しているような感覚を味わい、「生命の誕生」と「生命の未来」を感じていただきます。
体験を終えた後には、島津製作所の脳計測技術「NIRS」で、アートによる脳活動の反応を目にできます。さらにアーティスト土佐尚子の世界をTOPPANグループの最先端VR技術のゴーグルを通じて微小重力アートを疑似体験し、私たちの感覚と創造性を新たな次元へと導きます。
「Zero Gravity Art」によって、人々は21世紀が“ただアートを鑑賞する時代”から“アートの力を活用する時代”へと進化していると気づくでしょう。そして、アートが創造性を育み、その効果を測定できるという新しいパラダイムの幕開けを目撃することになるのです。

